朝の身支度や外出前のスタイリングで、髪をまっすぐに整えたり、ふんわりとカールをつけたりするときに手に取る道具がヘアアイロンです。
美容道具店やホームセンターの棚には「コテ」「ストレートアイロン」「カールアイロン」など似た名前の商品が並んでいて、どれを選べばいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
ヘアアイロンとは、熱の力を使って髪の形を一時的に変えるスタイリング道具の総称で、仕上がりによって大きく2つのタイプに分かれます。
この記事では、ヘアアイロンの仕組みや種類、コテ・ストレートアイロンとの違い、選び方や使い方のポイントについてわかりやすく解説します。
ヘアアイロンとは
ヘアアイロンとは、電気で加熱した部分を髪に当てて、熱の力で髪の形を一時的に変える道具のことです。
髪をまっすぐ伸ばすタイプと、カールやウェーブをつけるタイプの両方を含む、スタイリング道具全体を指す言葉として使われています。
そのため「ヘアアイロンを買う」と言っても、実際にはストレート用かカール用か、どちらかを選ぶことになります。
店頭やネット通販では、ヘアアイロンという大きな枠の中に、コテやストレートアイロンといった具体的な商品が並んでいるイメージです。
ヘアアイロンの仕組み
ヘアアイロンは、内部のヒーターで発熱体を温め、その熱を髪に接する部分に伝えてスタイリングを行います。
髪の主成分であるタンパク質は、熱と水分の影響で一時的に形が変わりやすくなる性質があります。
この性質を利用して、髪を挟んだり巻いたりしながら熱を加えることで、まっすぐな形やカールの形に整えていくのが基本的な仕組みです。
ただし熱によって変えた形はあくまで一時的なもので、湿気や時間の経過、シャンプーによって次第に元の髪質に戻っていきます。
ヘアアイロンの種類
ヘアアイロンは仕上がりの形によって、大きく2つの種類に分けられます。
ストレートアイロン(プレートアイロン)
平らな2枚のプレートで髪を挟み、熱を加えながら引くことで、髪のうねりやクセを伸ばしてまっすぐに整えるタイプです。
カールアイロン(コテ)
円柱状のバレルに髪を巻きつけて熱を加え、ウェーブやカールをつくるタイプです。
バレルの直径が太いほど大きなカールに、細いほど小さなカールやしっかりとしたウェーブになる傾向があります。
商品によっては、1台でストレートとカールの両方に使える兼用タイプも販売されています。
ヘアアイロンとコテの違い
コテとは、カールやウェーブをつくるために使う円柱状のヘアアイロンを指す呼び方です。
つまりコテは、ヘアアイロンという大きな枠の中にある「カール用のタイプ」を指す言葉といえます。
ヘアアイロンという言葉自体には、ストレート用とカール用の両方が含まれるため、コテはヘアアイロンの一種という位置づけになります。
日常会話では「コテ」というとカール専用の道具を思い浮かべる人が多く、ヘアアイロンというとストレート用を思い浮かべる人も少なくありません。
ただしこれは厳密な定義というより、使う人によるイメージの違いが大きいため、購入時には形や用途をしっかり確認することが大切です。
ヘアアイロンとストレートアイロンの違い
ストレートアイロンとは、平らなプレートで髪を挟んでまっすぐに伸ばすタイプのヘアアイロンを指す呼び方です。
こちらもコテと同じく、ヘアアイロンという大きな枠の中にある「ストレート用のタイプ」を指す言葉になります。
そのため「ヘアアイロンとストレートアイロンは別のもの」というより、ヘアアイロン全体の中の一種類がストレートアイロンという関係です。
| 呼び方 | 含まれる範囲 | 仕上がりの特徴 |
|---|---|---|
| ヘアアイロン | ストレート用・カール用の総称 | ストレートもカールも含む |
| ストレートアイロン | ヘアアイロンの一種 | 平らなプレートでまっすぐに伸ばす |
| コテ | ヘアアイロンの一種 | 円柱のバレルでカール・ウェーブをつくる |
ヘアアイロンの選び方
ヘアアイロンを選ぶときは、まず「ストレートにしたいのか、カールをつけたいのか」という仕上がりの方向性を決めることが出発点になります。
カール用を選ぶ場合は、バレルの直径によって仕上がりの大きさが変わるため、作りたいカールのイメージに近いサイズを選ぶとよいでしょう。
温度調整の幅や、設定できる段階の細かさも、髪質に合わせて使い分けたい人にとっては選ぶポイントになります。
- 仕上がりの方向性(ストレートかカールか)
- バレルやプレートのサイズ
- 温度調整の範囲と細かさ
- 持ち手の軽さや握りやすさ
- コードの長さや収納のしやすさ
温度設定の目安
ヘアアイロンの多くは、低温から高温まで温度を調整できる仕組みになっています。
髪が細い人や傷みが気になる人は、比較的低めの温度から試し、しっかりした太い髪の人は高めの温度のほうがスタイリングしやすい傾向があります。
高い温度を使うほどスタイリングの効果は出やすくなりますが、同時に髪への熱の負担も大きくなる点には注意が必要です。
自分の髪質に合わせて、無理なく仕上がる範囲でできるだけ低めの温度を選ぶことが、髪への負担を抑える工夫になります。
ヘアアイロンの使い方
ヘアアイロンを使う前には、髪をしっかり乾かしておくことが基本です。
濡れた髪や湿った髪に熱を当てると、水分が一気に熱で蒸発し、髪への負担が大きくなりやすいためです。
髪をいくつかのブロックに分けてから、少量ずつアイロンを通すと、熱が均一に伝わりやすく仕上がりもきれいになります。
同じ部分に長い時間アイロンを当て続けず、一定の速さで動かしながらスタイリングすることも大切なポイントです。
ヘアアイロンを使うときの注意点
ヘアアイロンは高温になるため、使用中や使用直後の発熱部分に肌や衣服が触れないよう気をつける必要があります。
髪にヘアオイルやスタイリング剤をつけすぎた状態で熱を当てると、焦げたようなにおいが出たり、髪が傷みやすくなることがあります。
洗い流さないトリートメントなどの熱保護剤をあらかじめなじませておくと、熱による負担を和らげやすくなります。
毎日続けて使う場合は、同じ温度を使い続けるのではなく、髪の状態を見ながら温度や使う頻度を調整することもおすすめです。
ヘアアイロンの手入れ方法
ヘアアイロンのプレートやバレルには、使うたびにスタイリング剤やほこりが少しずつ付着していきます。
電源を切って完全に冷めたあとに、やわらかい布でプレート部分をやさしく拭き取ると、汚れの蓄積を防げます。
汚れが固まって取れにくいときは、水や洗剤を直接かけるのではなく、取扱説明書に沿った方法で手入れすることが安全です。
コード部分を強く折り曲げたり引っ張ったりしないようにしまうことも、長く使い続けるための工夫になります。
ヘアアイロンにまつわるよくある誤解
高温で使うほど早くきれいに仕上がると考え、必要以上に高い温度を選んでしまう人は少なくありません。
しかし温度が高いほど仕上がりが早まる一方で、髪への熱の負担も大きくなるため、必ずしも高温が髪に適しているとは限りません。
また、ストレートアイロンとコテは見た目も仕上がりも違うため、どちらか一方だけで両方の仕上がりを再現できると誤解している人もいます。
兼用タイプの一部製品を除けば、基本的にはストレート用とカール用は別の形をした道具だと理解しておくと選びやすくなります。
まとめ
ヘアアイロンとは、熱の力で髪の形を一時的に変えるスタイリング道具の総称で、ストレート用とカール用の大きく2種類があります。
コテはカール用のヘアアイロン、ストレートアイロンはストレート用のヘアアイロンを指す呼び方で、どちらもヘアアイロンという枠の中に含まれる関係です。
選ぶときは仕上がりの方向性やバレル・プレートのサイズ、温度調整の幅を基準にすると、自分の髪質や用途に合った一本を見つけやすくなります。
使用時には、髪を乾かしてから使うこと、高温を避けすぎないこと、熱保護剤を活用することを意識すると、スタイリングと髪への負担のバランスを取りやすくなります。

