パスタを茹で上げたとき、鍋の中身をシンクに置いた穴あきの鉢状の道具へ一気に注ぐ場面を見たことがある人も多いでしょう。
その道具がコランダーですが、見た目が似ているざるや水切りボウルとの違いがよくわからない、という声もよく聞かれます。
一言でいうと、コランダーは底や側面に多数の小さな穴があいた、湯切り・水切り専用の鉢状のキッチン用具です。
この記事では、コランダーの意味や種類、ざる・水切りボウルとの違いについてわかりやすく解説します。
コランダーとは
コランダーは、底や側面に多数の小さな穴があいた、鉢状の調理器具です。
茹でた食材を鍋ごと注ぎ入れて湯を切ったり、洗った野菜や果物の水をきったりするのに使います。
英語のcolanderをカタカナ表記した言葉で、日本語では「水切り器」や「パスタザル」と呼ばれることもあります。
コランダーの語源・由来
コランダーという言葉は、英語のcolanderに由来します。
colanderの語源は、ラテン語で「こす」「ろ過する」といった意味の言葉にさかのぼるとされ、液体から固形物を分ける道具全般を指す言葉として広まったといわれています。
西洋料理の調理器具として古くから使われてきた経緯があり、現在では世界各国のキッチンで見られる定番アイテムとなっています。
コランダーの仕組みと特徴
コランダーの最大の特徴は、鉢全体に小さな穴が規則的にあけられている点です。
食材を入れたまま持ち上げたり鍋の中身を注いだりするだけで、湯や水だけが穴から流れ出て、食材は中に残ります。
ざるのような網目状ではなく、金属やプラスチックに穴を打ち抜いた構造が多く、丈夫で型崩れしにくいのも特徴です。
持ち手や台座がついているものが多く、シンクや鍋の上に安定して置けるよう工夫されています。
コランダーの主な種類(素材別)
コランダーにはさまざまな素材があり、それぞれ特徴が異なります。
- ステンレス製:耐久性や耐熱性が高く、錆びにくいため長く使える
- プラスチック製:軽量で扱いやすく価格も手頃だが、熱に弱いものもある
- シリコン製:柔らかく折りたためるため、コンパクトに収納できる
- ホーロー製・陶器製:見た目がおしゃれで、食卓にそのまま出せるデザインが多い
素材によって耐熱性や耐久性、収納のしやすさが変わるため、使う頻度や保管場所に合わせて選ぶとよいでしょう。
コランダーの形状の種類
コランダーは素材だけでなく、形状にもいくつかの種類があります。
- スタンドタイプ:両脇にハンドルがあり、鍋のふちに引っかけて使える
- ボウル型:底に足がついており、シンクや台の上に安定して置ける
- 折りたたみタイプ:使わないときは平らに畳んで収納できる
穴の大きさにも違いがあり、細かい穴のものはクスクスや小粒の野菜にも対応できます。
コランダーの選び方
コランダーを選ぶときは、まず普段よく作る料理に合わせてサイズを決めることが大切です。
パスタや麺類を頻繁に茹でるなら、大きめで安定感のあるボウル型が使いやすいでしょう。
収納スペースが限られている場合は、シリコン製の折りたたみタイプを選ぶと場所を取りません。
熱湯をそのまま注ぐことが多い人は、耐熱性の高いステンレス製を選ぶと安心です。
コランダーの使い方
代表的な使い方は、茹で上がったパスタや野菜の湯切りです。
シンクにコランダーを置き、鍋の中身を一気に注ぎ入れることで、食材と湯をすばやく分けられます。
洗った野菜や果物を入れて水を切ったり、ベリー類など崩れやすい食材の水洗いにも向いています。
豆類や米を研いだ後の水切りに使う人も多く、台所仕事のさまざまな場面で活躍します。
コランダーとざるの違い
コランダーとざるは、どちらも食材の水切りに使う点で似ていますが、構造や素材に違いがあります。
コランダーは金属やプラスチックに丸い穴をあけた鉢状の形が主流で、西洋料理の文脈でよく使われる名称です。
一方、日本のざるは竹や金属のメッシュを編んだものが多く、和食の調理や盛り付けにも使われてきました。
| 項目 | コランダー | ざる |
|---|---|---|
| 主な素材 | 金属・プラスチックなど | 竹・金属メッシュなど |
| 穴の形状 | 丸穴が主流 | 網目状 |
| 深さ | 比較的深めのものが多い | 浅めのものが多い |
| 主な用途 | 湯切り・水切り全般 | 水切りや盛り付けなど |
コランダーと水切りボウルの違い
水切りボウルは、ボウルと穴あきの内側パーツが二重になった構造の調理器具です。
外側のボウルに水がたまる仕組みになっているため、洗った野菜をそのままシンクに置かずに水切りできるのが特徴です。
コランダーは穴から水がそのまま流れ出る単体の構造なので、基本的にシンクの上や鍋の上で使います。
水を受け止めたい、またはそのまま食卓に出したい場合は水切りボウル、手早く大量の湯や水を切りたい場合はコランダーが向いています。
コランダーのお手入れ方法
コランダーは使用後、なるべく早めに洗うことで食材のにおいや汚れの付着を防げます。
穴の部分に食材のかすが詰まりやすいため、スポンジやブラシで穴の周りまで丁寧に洗うとよいでしょう。
ステンレス製やホーロー製は食器洗い乾燥機に対応しているものも多いですが、素材ごとの取り扱い表示を確認してから使うと安心です。
プラスチック製やシリコン製は商品によって耐熱温度が決まっているため、熱湯を直接かける際は注意が必要です。
コランダーを使うメリット
コランダーを使う一番のメリットは、鍋の中身を一度に注ぐだけで手早く湯切りができる点です。
穴が多くあいているため水はけがよく、ざるよりも早く水気を切れる場合があります。
深さのある形状が多いため、パスタや野菜などかさのある食材もこぼれにくく扱いやすいです。
素材やデザインの種類が豊富なので、キッチンの雰囲気や収納スペースに合わせて選べるのも魅力です。
コランダー使用時の注意点
熱湯を注ぐ際は、コランダーが安定して置けているかを確認してから作業すると安全です。
プラスチック製や一部のシリコン製は耐熱温度が決まっているため、耐熱温度を超える熱湯を注ぐと変形するおそれがあります。
穴の大きさによっては細かい食材がこぼれ落ちてしまうこともあるため、用途に合った穴のサイズを選ぶことが大切です。
重い食材を乗せたまま持ち上げると持ち手や台座に負担がかかるため、無理な持ち方は避けましょう。
コランダーに関するよくある誤解
コランダーとざるは同じものだと思われがちですが、素材や形状、主に使われる料理の文脈が異なります。
また、コランダーはパスタ専用の道具だと誤解されることもありますが、野菜や果物の水洗い、豆類の水切りなど幅広い料理に使えます。
穴が大きいものは細かい食材に使えないと思われがちですが、穴の細かいタイプであればクスクスや米の水切りにも対応できます。
まとめ
コランダーは、底や側面に多数の穴があいた鉢状の調理器具で、パスタや野菜の湯切り・水切りに広く使われています。
素材にはステンレス製やプラスチック製、シリコン製などがあり、形状もスタンドタイプやボウル型など多様です。
ざるとは素材や穴の形状、深さの点で違いがあり、水切りボウルとは水を受け止める構造の有無が大きな違いとなります。
普段作る料理の内容や収納スペースに合わせて素材や形状を選ぶと、日々の調理がより快適になるでしょう。















